こんにちは、ゆうちゃんです。
今回は、2020年5月15日(金)に購入をしました、マンガアプリが急成長しているandfactory(7035)について銘柄分析&売買方針をご紹介します。
andfactory(7035)を購入したきっかけ
購入したきっかけは2020年5月8日に年初来高値からの下落率TOP50について調べたことでした。
新型コロナに伴う自粛から世界の至るところで経済活動が再開になってきており、新型コロナショックで暴落した日経平均が大幅に戻していたため、出遅れ銘柄を探していました。
andfactory(7035)は好業績で推移していましたが、年初来高値からの下落率はマイナス60%となっており、株価の戻りが遅れているのではないかと購入を決めました。
年初来高値からの下落率(2020年5月8日時点)についてまとめたものがコチラです↓↓
andfactory(7035)ってどんな会社?
★事業内容
出版社と協業して漫画アプリなど展開。IoTを活用したホテルの企画開発。
★事業シェア
Smartphone APP 46%/IoT52%
★時価総額151億円。
メイン事業であるマンガアプリは、6つのアプリを運営しており、マンガアプリのMAU(アクティブユーザー数)において業界No.1です。
更に今期は2つのマンガアプリが運営開始となりますので、マンガアプリの代表銘柄として注目しています。
出典:andfactory
andfactory(7035)の業績は?
過去業績実績&今期業績見込み

マンガアプリを軸として大きく成長をしています。2020年8月期も売上高は53.2%増加の計画となっています。
利益よりも成長を優先しており広告宣伝費に投下する比率を上げていますので、営業利益は抑えられています。
広告宣伝費がどのくらい増えているのか気になりました!
広告宣伝費はどの程度増加しているのでしょうか??
出典:andfactory
2020年8月期2Qの四半期だけでも前年対比の広告宣伝費は134百万円増加しています。
広告宣伝費の効果が気になりました!
広告宣伝費の効果は??
マンガアプリの売上高は??
出典:andfactory
2019年8月期2Qの293百万円から2020年8月期2Qの506百万円に急増しています。
マンガアプリのユーザー数は??
出典:andfactory
左側にマンガアプリのMAU(アクティブユーザー数)がありますが、2019年8月期2Qの362万人から2020年8月期の720万人となっており、ほぼ倍増しています。
広告宣伝費が91.1%増加に対して、マンガアプリ売上高は72.7%増加、マンガアプリのMAUがほぼ2倍になっています。
ユーザーが2倍になっているのに売上は7割程度の増加になっていることから、収益化する部分に課題があると言えます。実際に、andfactoryは、通期計画達成に向けて、ARPU(1ユーザーあたりの平均的売り上げ)を重点に置いています。
ユーザー数は伸びていますので、現時点までの広告宣伝費への投資は成功していると考えています。
2020年8月期2Q累計期間(1Q+2Q) 決算
出典:andfactory
2020年8月期2Q累計期間(2020年9月~2月)は売上高1,484百万円、営業利益△50百万円で着地しています。(2020年8月期2Q累計期間計画は、売上高1,695百万円、営業利益90百万円)
営業利益は赤字転落!!?していますね。原因はどこにあるのか2020年8月期2Qのみの決算を確認してみましょう!
2020年8月期2Q会計期間(2Qのみ) 決算
出典:andfactory
2020年8月期2Q決算は売上高682百万円、営業利益△87百万円となりました。(2019年8月期2Q計画は、売上高875百万円、営業利益52百万円)
主な計画未達成要因
①&AND HOSTEL開発案件の計上時期ずれ
上図の赤枠で囲いました、『&AND HOSTEL開発案件の計上時期ずれ⇒下期で計上予定 影響額 約△97百万円』となっています。未達の半分は下期に計上されるという認識でいいかと思います。
では、もう一つの計画未達成要因もみてみます。
出典:andfactory
②マンガアプリのARPU計画未達成とあります。(詳細は10ページ)
なんのことだ??詳細の10ページをみてみます。
通期計画を達成をするには、ARPUを向上させる必要があるとなっています。
ARPU「Average Revenue Per User」とは、1ユーザーあたりの平均的売り上げを示す指標です。
色々と記載されていますが、つまり、①課金するユーザーを増やす、②課金単価を上げる、という仕組みを強化するということで、通期計画を達成していくという内容となっています。
新型コロナウイルスの影響は?
新型コロナウイルスに伴う業績への悪影響
出典:andfactory短信
2020年4月14日、2020年8月期の第二四半期の決算短信です。新型コロナウイルスに関してマイナス影響がありそうな部分を赤枠で囲みました。
『新型コロナウイルスの感染拡大による影響は、 一部事業において影響を受けておりますが、当該業績予想を修正するほどの規模の影響は現時点では観測されて おらず軽微』
2020年4月14日時点では、軽微です!!
中身をみると影響が懸念されるのは、IoT事業です。具体的には、IoTスマートホテルの『&AND HOSTEL』、客室内タブレットサービス『tabii』、宿泊管理システム『innto』です。
出典:andfactory
2019年8月期のIoT事業に関する売上は約20億円(月平均1.7億円)です。
IoTスマートホテルの&AND HOSTELは4月8日のプレスリリースで、緊急事態宣言を受けて全店舗の営業停止となっています。ちなみに店舗は、東京6店舗、大阪3店舗、福岡1店舗です。
現時点で、4月8日から約1ヶ月半です。東京はまだ緊急事態宣言は解除されていません。ホテルはまだまだ厳しいかもしれませんので、数か月分の業績悪化はさけられそうにありません。
新型コロナウイルスに伴う業績への好影響
メイン事業のマンガアプリは新型コロナウイルスに伴う巣ごもり消費で増加が予想されます。マンガや映画は、巣ごもり消費において、娯楽分野で消費が伸びる筆頭格だと考えています。
マンガアプリの売上高は2020年8月期の第二四半期で約5億円(月平均1.7億円)でした。マンガアプリでどの程度、IoTの落ち込みをカバーできるか、注目です。
ちなみに2020年8月期の第三四半期の決算は7月中旬です。注目したいと思います。
今後の売買方針は?
現在、業界No.1のアクティブユーザー数を誇るマンガアプリを運営する、andfactory(7035)に期待して、株式保有中です。
今後の注目ポイントとしては、①マンガアプリが巣ごもり消費でどれだけ伸びるか、②IoTホテル事業がいつ再開となり集客ができるようになっていくかです。
2020年8月期の第三四半期の決算は7月中旬ですが、正直、Iot事業の落ち込みにより厳しい決算が予想されます。
ただし、年単位で考えれば、IoT事業の収益が戻ってきて、巣ごもり消費でマンガアプリが業績を押し上げていくと考えています。
一方で、IoT事業が全く再開できな場合や、マンガアプリのビジネスモデルが想定のように収益を上げられなくなる場合は、売却を考えます。
まずは、7月中旬に発表されます、2020年8月期の第三四半期の決算で、①黒字化するか、②売上と利益の進捗はどうか、に注目したいと思います。
株式銘柄の分析もどしどしご紹介していきますので宜しくお願いします~!!